開催中

連続講座:創造的鑑賞入門

2024.07.07(日)-2024.09.29(日)

DATE
2024.07.07-2024.09.29

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創造的鑑賞入門

はじめに
こう感じた。こう考えた。こう観た。
その「こう」というものにこそ、想像性が宿っていたり、
もっというと個性というものが現れているのだと思います。

ですから、その「こう」というものを他者と分かち合うことは
多様な価値観に触れたり、この社会がそもそも多様であることを
改めて認識する機会になっていきます。
その意味において、鑑賞という行為は
とても創造的で協働的な営みであるはずです。

「創造的鑑賞入門」では、
鑑賞というものの意味や意義を捉え直しながら、
「創造的鑑賞」を実践することで体感していきます。

開催概要

日程

7月07日(日)、7月28日(日)、8月03日(土)、
8月17日(土)、9月01日(日)、9月29日(日)/全6回

時間

13:30〜16:30
*一部、時間が変則的になる場合があります

会場

歌舞伎座タワー22F  マイナビアートスクエア
または歌舞伎座タワーマイナビPLACE内の会議室
(東京都中央区銀座4丁⽬12-15 )
*一部、別会場での実施を予定しています

対象

中学生〜大学生(〜20代前半)

募集定員

15名程度
*受講人数が定員に達した場合は、抽選の上、受講者を決定させて頂きます。

受講料

無料

お申込み

Peatixよりお申し込みください。
6月16日(月)23:59をもちまして申込受付を終了いたしました。

 

お申し込みが確認できましたらGAKU事務局より、営業日3日以内に「応募受付完了メール」をお送りさせていただきます。
*メールが届かない場合、迷惑メールフォルダに入っている、もしくはお申し込みが完了していない場合がございます。お手数ですが下記よりお問い合わせください。

申込締切

6月16日(日) 23:59
申込締切後3日以内に、GAKU事務局よりご受講の可否をメールにてお送りさせていただきます。

協力

PARCEL、STUDIO航大

共催

マイナビアートスクエア、GAKU

【応募について】

*最新情報はマイナビアートスクエアおよびGAKUのウェブサイト・SNSにて発信していきます。
*下記、授業スケジュールやプログラム内容は都合により一部変更になる可能性がございます。
*お申し込みの前に、MASQ無料セミナープログラム受講規約及び、GAKU受講承諾文を必ずご確認ください。
*特定商品取引についてはこちらをご確認ください。
*個人情報の取扱いについてはこちらをご確認ください。

【授業スケジュール】

第1回:7月07日(日)13:30~16:30  創造的鑑賞入門としてのOBL
第2回:7月28日(日)10:00~14:00  自分と一緒に居る方法
第3回:8月03日(土)13:30~16:30  現代美術制作に先立つ鑑賞
第4回:8月17日(土)13:30~16:30  鑑賞が裏打ちする現代美術制作
第5回:9月01日(日)13:30~16:30  ものが生まれる場所のリアリティ
第6回:9月29日(日)16:00~18:00  公開リフレクショントーク「創造的に鑑賞するということ」

【講師プロフィール】

渡部葉子

慶應義塾大学アート・センター教授・キュレーター/慶應義塾ミュージアム・コモンズ副機構長

近現代美術史を専門とし、東京都美術館、東京都現代美術館において学芸員として活動。2006年より慶應義塾大学アート・センターにて、展覧会や各種催事を企画実施する(現代美術のシリーズ展など)とともにアート・センターが所管するアーカイヴの活動にも関わる。「東京ビエンナーレ’70」研究プロジェクトや慶應義塾の建築プロジェクトなど、アーカイヴ活動と展示やワークショップを結びつけた活動を実践している。近年はOBL(オブジェクト・ベースト・ラーニング)に関心を寄せ、KeMCoにおいて展開しようと試みている。

砂連尾理

振付家・ダンサー

1965年、大阪市生まれ。91年、寺田みさことダンスユニットを結成。02年、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて、「次代を担う振付家賞」(グランプリ)、「オーディエンス賞」をW受賞。04年、京都市芸術文化特別奨励者。08年度文化庁・在外研修員として、ドイツ・ベルリンに1年滞在。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」(ドラマトゥルク・中島奈那子、2009~2012)、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」(2009〜)、宮城・閖上(ゆりあげ)の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」(2013~2017)等、アートと社会を繋ぐ活動を行っている。中でも「とつとつダンス」は2022年よりマレーシア、2023年よりシンガポール、鹿児島へと国内外に広く展開している。また、濱口竜介、山城知佳子、石田智哉、福原悠介の映画作品への振付・出演や「アートセンターをひらくⅠ期、Ⅱ期」(水戸芸術館、2019~2020)、山形ビエンナーレ2022「まちのおくゆき」、山形ビエンナーレ2024in蔵王「ひといのうた」など展覧会、芸術祭にも招聘作家として参加する。著書に「老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような―」(晶文社)。立教大学 現代心理学部・映像身体学科 教授
https://www.jareo-osamu.com/
(photo:草本利枝)

卯城竜太

アーティスト

Chim↑Pom from Smappa!Groupメンバー。Chim↑Pomは、2005年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したメッセージの強い作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、自らもさまざまなプロジェクトを展開する。また、東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域内で、封鎖が解除されるまで「観に行くことができない」国際展「Don’t Follow the Wind」の発案とたちあげを行い、作家としても参加、同展は2015年3月11日にスタートした。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearおよびデジタル・ビデオ部門の最優秀賞を受賞。2021年には森美術館にて新作を含む大規模回顧展を開催。その作品は、日本の美術館だけでなくグッゲンハイム美術館をはじめとした海外の美術館に多くコレクションされ、アジアを代表するコレクティブとして時代を切り拓く活動を展開中。ソロとしては、歌舞伎町アートセンター構想委員会の立ち上げや、ネオダダイズム・オルガナイザーズの拠点だった新宿ホワイトハウスでのキュレーション、オンラインと現実空間で開催された秘匿性の高い展覧会「ダークアンデパンダン」の主催、あいちトリエンナーレ2019で閉鎖された全ての展示の再開を求めたアーティストらによる運動「ReFreedom_Aichi」など、オーガナイザーとしての活動の他、執筆などを続けている。単著に「活動芸術論」(イースト・プレス)、共著やChim↑Pomとしての著作も多数。

【プログラム】

第1回 創造的鑑賞入門としてのOBL
日程:7月7日(日)13:30〜16:30
会場:マイナビアートスクエア、または歌舞伎座タワーマイナビPLACE内の会議室
講師:渡部葉子(慶應義塾大学アート・センター教授・キュレーター/慶應義塾ミュージアム・コモンズ副機構長)

「オブジェクト・ベースト・ラーニング(以下、OBL)」とは、イギリスやオーストラリアの大学を中心に、文化財への新しいアプローチとして近年盛んに試みられている学びの方法です。アート作品や学術資料といった複雑な意味や歴史を内包する「オブジェクト」との出会いから、感覚を研ぎ澄ましたり、考察を深めたり、対話を重ねつつ、自分なりの解釈を育んでいきます。「創造的鑑賞入門」の基礎講座として、そのOBLの研究や普及に務め、現代社会における芸術活動の役割をテーマに理論研究と実践活動を広く展開している「慶應義塾大学アート・センター」のキュレーターである渡部葉子教授のお話をお伺いし、実際にOBLの実践を行います。

 

第2回 自分と一緒に居る方法
日程:7月28日(日)10:00〜14:00
会場:PARCEL
講師:砂連尾理(振付家・ダンサー/立教大学 現代心理学部・映像身体学科 教授)

こう感じた。こう考えた。こう観た。その「こう」は、他人と違って良いはずですし、違うからこそ、自分がいるという実感を持てたりもします。とはいえ、その「こう」というものの手応えをなかなか感じることができなかったり、しっかりと掴むことは実際のところとても難しいことであるようにも感じます。それはつまり「自分自身と一緒に居る」ことの難しさであるようにも思います。砂連尾理氏と一緒に、身体パフォーマンスを通して、自分自身を鑑賞する実践をしていきます。

 

第3回 現代美術制作に先立つ鑑賞
日程:8月3日(土)13:30〜16:30
会場:マイナビアートスクエア、または歌舞伎座タワーマイナビPLACE内の会議室
講師:卯城竜太(アーティスト)

現代美術を制作する。言葉にすると簡単に言えてしまうそのフレーズですが、実際には、至極当然ではあるものの、そこには様々なプロセスが含まれています。そのひとつに鑑賞というものがあると思います。周囲やこの社会を創造的に鑑賞するが故に、創造的な作品が生まれる。きっと、そのように考えることができるはずです。この社会そのもののはずなのに、その社会の別の側面といったようなものを常に浮かび上がらせている現代美術家の卯城竜太氏から制作プロセスにおける鑑賞の重要性について伺いつつ、実際に手を動かすことで体感していきます。

 

第4回 鑑賞をつくる
日程:8月17日(土)13:30〜16:30
会場:マイナビアートスクエア、または歌舞伎座タワーマイナビPLACE内の会議室
講師:卯城竜太(アーティスト)

作品をどのように見せるか。ここでは、作品鑑賞のあるべき姿を思考し、その状況を作り出していく、現代美術における「キュレーション」という営みに着目していきます。様々なキュレーションの実例を参照しつつ、実践を通して「鑑賞すること」と「鑑賞をつくること」を往復していきながら、現代美術作品における鑑賞のあり方を思考していきます。

 

第5回 ものが生まれる場所のリアリティ
日程:9月1日(日)13:30〜16:30
会場:STUDIO航大
講師:渡部葉子(慶應義塾大学アート・センター教授・キュレーター/慶應義塾ミュージアム・コモンズ副機構長)

「ものを作る」ということは、大変なことでもあります。大きなキャンバスをどこに置くのか?その絵の具はどこから調達するのか?それをどうやって乾かすのか?どうやって始めるのか?いつ終わりがくるのか?完成したらどうやって運ぶのか?保管はどうするのか?私たちと同じように、その作品も物理的な質量を伴う場合、やっぱり大変なことはいつでもどこでも迫ってきます。でも、作る。ものが生まれる場所の雰囲気、気迫、圧倒さ。ときに、場所そのものが作品性を帯びていくとも言えます。およそ25名のアーティストが集う関東最大のシェアスタジオ「STUDIO航大」を訪問し、体感していきます。

 

第6回 公開リフレクショントーク「創造的に鑑賞するということ」
日程:9月29日(日)16:00〜18:00
会場:マイナビアートスクエア
登壇:渡部葉子(慶應義塾大学アート・センター教授・キュレーター/慶應義塾ミュージアム・コモンズ副機構長)、砂連尾理(振付家・ダンサー/立教大学 現代心理学部・映像身体学科 特任教授)、卯城竜太(アーティスト)

「創造的鑑賞」とは何だったのか?どう感じたのか?当初考えていたことと変化や深化はあったのか?素朴に楽しかったのか?大変だったのか?参加者のみなさんとともに、一連の体験をふりかえります。一般公開イベントとして開催し、それぞれの授業の様子のレポーティングもあわせて行いつつ、本テーマに関心がある方々が集まる機会にしたいとも思います。
*一般参加は8月ごろ募集開始予定

【お問い合わせ】

【プログラムに関するお問い合わせ】
GAKU事務局 佐藤海
info@gaku.school

【MYNAVI ART SQUAREに関するお問い合わせ】
MYNAVI ART SQUARE運営事務局
masq.info@mynavi.jp

協力

PARCEL
PARCELは、2019年 6月、東京 日本橋馬喰町のDDD HOTELの一角に開廊。元は立体駐車場だった特徴的な空間にて、現代美術を軸にカルチャーを横断するプログラムを形成。国内外の幅広い作家を紹介しています。
長年ギャラリー業に従事してきた佐藤拓がディレクターを、アートコレクティヴSIDE COREの一員、高須咲恵がプログラム・アドバイザーを務めます。
2022年2月には、PARCELの裏側に位置する「まるかビル」2Fに2つ目の拠点、parcelが開廊。
PARCEL/parcelは両スペースを通して、時代に対して多角的なメッセージを発信しながら、コマーシャルギャラリーとプロジェクトスペースの特性を併せ持った存在とプログラム構成を目指しています。

STUDIO航大
東京上野駅からJR常磐線で40分、茨城県取手市にあるSTUDIO航大は工場跡地を改装したシェアスタジオです。
STUDIO航大が始動して12年目となる現在もアーティストランで常に新陳代謝を行いながら平面、立体、映像、工芸、インスタレーションなど多種多様なメディアを扱う作家が25名あまり在籍しています。
近年ではCAPSULL、MARUEIDO JAPAN、GINZA SIX蔦屋書店、HIRO OKAMOTO、Empathy GalleryなどSTUDIO航大にフォーカスをあてた展示が行われ、シェアスタジオとしての可能性を切り拓きながら活動を行なっています。

共催

クリエーションの学び舎「GAKU
10代のためのクリエイティブ教育の場として、国内外で活躍するクリエイターを講師に迎え、音楽、建築、食、ファッション、デザイン、アートなど多種多様なクラスを展開しています。
https://gaku.school